沖縄の脱炭素化 事業者向け講演 沖縄ガス


社会
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沖縄のガス事業者の在り方などを語るエネルギーコンサルタントの角田憲司氏=2日、那覇市の沖縄ガス

 沖縄ガスは2日、同社の社員やLPガス事業者らを対象にした「次世代セミナー」を那覇市の同社で開催した。エネルギー事業コンサルタントの角田憲司氏がカーボンニュートラル時代における沖縄のガス事業者の在り方などをテーマに講演。「沖縄でどう再生可能エネルギーを増やし、企業や家庭に供給できるかがエネルギー事業者のミッションになる」などと強調した。

 角田氏は、沖縄は電力系統が本土とつながっておらず、原発がなく地形的に地熱や水力発電も困難という特殊性を説明した。太陽光や風力にも制約がある一方で、面積比では豊富なバイオマスを有効活用し、再エネ開発やエネルギーの地産地消が見込めると指摘した。

 カーボンニュートラルが世界の潮流になる中で、沖縄の脱炭素化が遅れ続ければ「再エネがあるところに進出したい企業は(沖縄に)来てくれなくなる」として、ガス事業者を含むさまざまな主体が再エネ電源を開発することが必要になると説いた。

 (當山幸都)