那覇西(男子)が2年連続の栄冠 主将・山川が存在感 先制点、決勝点アシスト 県高校新人サッカー


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 サッカーの県高校新人大会最終日は4日、恩納村の赤間運動場で男女決勝が行われた。男子は那覇西が2―1で宜野湾を退け、2年連続16度目の栄冠をつかんだ。女子はコザが1―0で那覇を破り、2年連続5度目の頂点に立った。九州大会は18日に沖縄県内で開幕する。男子は那覇西と宜野湾、女子はコザが出場権を得た。


 那覇西は主将の山川輝が存在感を示した。前半14分、頭山亮太がファウルをもらい、ゴール中央右寄りの位置でフリーキックを獲得すると、これを山川がゴール左へと直接ねじ込んで先制点を奪った。山川は「ずっと練習していた形で気持ちで押し込んだ。これまでPKでの1点しか得点がなかった」と、うっぷんを晴らす豪快な一発だった。守備陣からボールをつなぐ宜野湾に対し、中盤やDF陣が中央をしっかり固めて突破を許さず、攻撃を封じた。

男子決勝 那覇西―宜野湾 前半、攻め込む那覇西の山川輝(手前)=4日、恩納村の赤間運動場(ジャン松元撮影)

 しかし後半15分、宜野湾に縦パスを通される。DFを置き去りにされ、相手エースにドリブルからの同点弾を許して試合は振り出しに戻った。ただ、ここから那覇西は目が覚めたように波状攻撃を仕掛けていく。

 DFの背後を狙う攻めが増え、2点目の仕掛けも山川から。右サイドでためをつくりつつ、中央に走り込んでいた頭山にアシストした。決勝点を挙げた頭山は「大会前にヘルニアになり、決勝まで出場時間が少なかった。チームに貢献できていなかった分、余計にうれしかった」と感情があふれ出すように歓喜した。

 山川は「みんなできつい走り込みもこなしてきた。沖縄の歴史を変えたい。九州でもトップを狙う」と決意した。

(大城三太)