性暴力被害、告訴後も続く苦しみ 実況見分で事件の様子を何度も・・・「とてもきつかった」


社会
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 勇気を振り絞って決断した告訴だったが、女性の苦しみは数カ月にわたった警察の事情聴取や実況見分でも続いた。

 事件当時着ていた服は事件後すぐに捨てた。だが実況見分に必要と言われ、事件当日着ていたものと似たような服や下着を用意するよう指示を受けた。見分当日は被害者と加害者に見立てたマネキンが準備され、事件を再現した場に立ち会わなければならなかった。自分の被害の様子を何度も目の当たりにし「とてもきつかった」と振り返る。「事情聴取や実況見分の場は男性の警察官も多く、性暴力被害者のことを何も分かってないと感じた。もっと被害者の心情に寄り添うなど配慮してほしかった」と訴えた。
 (嶋岡すみれ)