牛若赤丸ぎのわん號が地力発揮 沖縄デビュー戦、蟹を破る 宜野湾で横綱選抜大闘牛


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
結びの一番で蟹(左)を土俵際に追い込む牛若赤丸ぎのわん號=12日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】ダブル横綱(シー牛)選抜大闘牛大会(宜野湾闘牛組合主催、琉球新報社共催)が12日、うるま市の石川多目的ドームで開催された。注目の結びの一番は徳之島全島一タイトルを返上して沖縄デビューの牛若赤丸ぎのわん號が、同じく沖縄デビューの蟹の挑戦をはねのけ、実力通りの強さを示した。5月の全島闘牛大会へいち早く名乗りを上げた。

 取り組み開始から押し合いとなった。一度、ぎのわん號が蟹を土俵際まで追い込む猛攻を見せたが、蟹が切り返し再び押し合いに。蟹の短く内側に湾曲したガン角から繰り出す割り技が効果的に決まり、ぎのわん號が苦戦する場面が見られたが、最後は押し合いの中で蟹が敗走した。ぎのわん號は徳之島での戦歴も含め10連勝無敗となった。

 同じく横綱戦と銘打たれ、再戦が話題となったシーの二番では、前回も勝利しているイーグル王がわずか16秒で圧勝した。全勝工業勝進龍はイーグル王の圧力の前に、たまらず敗走。イーグル王はこれで6連勝とした。
 結果は以下の通り。

 【優勝】牛若赤丸ぎのわん號、イーグル王
 【敢闘賞】おおやまトガイー赤鷲
 【殊勲賞】龍星荒鷲
 【ゆかり賞】琉仁ぶちかまし 
 (新垣若菜)