弾薬搬入の日時伏せる 「安全のため」陸幕長 沖縄・石垣駐屯地開設に向け


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定例記者会見で質問に答える吉田圭秀陸上幕僚長=21日、防衛省

 【東京】吉田圭秀陸上幕僚長は21日の定例記者会見で、3月に予定される石垣駐屯地開設に向けた弾薬持ち込みについて、日時や輸送経路を問われたが「輸送の安全を確保するため、答えを控える」と述べた。港から駐屯地までは公道を使うが、詳細を明らかにしない構えだ。陸自は2021年に宮古島へ弾薬を搬入した際も公道を使ったが、日時や経路を開示しなかった。

 弾薬は船で石垣港に運ばれた後、公道を通って駐屯地に搬入される見通し。詳細が分からなければ住民が不安に感じる可能性を指摘されたが、それでも吉田氏は明らかにしなかった。その上で「自治体や警察と緊密に連携し、住民に大きな影響を及ぼさないよう安全確保に万全を期していきたい」と語った。

 石垣駐屯地の開設に向けては3月初め、12式地対艦誘導弾(ミサイル)の発射機を含む車両約200台を民間船で搬入する計画が明らかになっている。部隊配備を3月16日に完了させ、その前後に弾薬を搬入する方向で調整している。
 (明真南斗)