中学駅伝、名護(男子)と南星(女子)が優勝 男子・中村が5人抜き 女子・金城が会心の走り 県新人大会


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3区の大城執維(左)にたすきを渡す名護の仲村実敏=23日、沖縄市の県総合運動公園補助競技場(小川昌宏撮影)

 駅伝の第12回県中学生新人競走大会が23日、県総合運動公園サブグラウンドで行われた。男子(5区間、15キロ)は名護(比嘉七斗、仲村実敏、大城執維、小浜寛也、天久明)が51分31秒で優勝した。女子(5区間、10キロ)は南星(金城心晴、金城りな、糸数れいあ、玉城美空、高江洲東子)が38分22秒で頂点をつかんだ。男子2位は北中城、3位は具志頭、女子2位は伊良波、3位は城北Bだった。

 男子名護は2区仲村実敏(さねとし)の力走が光った。1・5キロの2周回コース。1区の比嘉七斗主将が「3位以内に食い込もうと思ったが力が足りなかった。だけど、2区で1位になると信頼していた」と6位でたすきをつなぐ。

 仲村は「前に選手がいたので気持ちよく走ることができた」と5人を次々に抜いて、一気にトップに躍り出た。記録は9分47秒とチーム最速でエースの役割を果たした。

 大会初出場という1年生の大城執維(とい)は「1位でたすきを渡されたので少しプレッシャーもあったが、詰められないようにしながら楽しく走れた」と納得の表情だった。

 仲村とともに、4区小浜寛也、5区の天久明(めい)は区間賞。小浜は「相手を引き離したいという気持ちで走り、自己ベストが出せた」。天久は昨年12月に全国を経験したが、チームは43位だった。「自分が1番遅いタイムだった」と悔しさをぶつけて結果を残した。

 大会2週間前から8キロの長距離走やスピード練習で調整してきた。比嘉主将は「全員レベルが上がってきている」とチームの強さを誇った。
 (大城三太)

金城、快走で鼓舞 女子・南星

 

1区、トップで力走する南星の金城心晴(小川昌宏撮影)

 女子南星は1区の金城心晴が7分4秒と会心の走りでチームを鼓舞した。区間賞も射止めて「最初から抜け出そうと思っていた」と、思惑通りのレース展開だった。5区の高江洲東子まで一度もトップの座を譲ることなく、栄冠を手にした。

 2区の金城りな、3区の糸数れいあは、ともに7分45秒でチームを下支えした。4区の玉城美空は「8分を切りたかった」としつつ、優勝の余韻に浸った。5区の高江洲は7分29秒の力走でゴールを駆け抜けた。「全力疾走できつかった。抜かされるかと思った」と最後は笑顔がはじけた。
 (大城三太)