コラソン惜敗、トヨタ自東日本に31-33 手薄な守備を狙われ失点 JHL


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琉球コラソン―トヨタ自動車東日本 前半、守備を突破しシュートを狙うコラソンの高橋翼=23日、県立武道館(喜瀬守昭撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは23日、那覇市の県立武道館でトヨタ自動車東日本と今季第20戦を行い、31―33で惜敗した。通算成績は7勝12敗1分けで、順位は7位のまま。どちらも一歩も引かない熱戦を繰り広げ、コラソンが常に1~2点を追いかける試合展開が続いた。仲程海渡らの得点で同点に追いつく場面が何度かあったが、チャンスで決めきれず最後まで逆転できなかった。次戦は25日午後3時から、東京都の墨田区総合体育館でジークスター東京と対戦する。

 あと一歩届かなかった。トヨタ自動車東日本との一戦で、コラソンは激しい攻防を繰り広げた。試合終了まで残り約3分で、28―30の2点ビハインドから同点に持ちこんだ時は、流れを引き寄せたかに見えた。それでも最後まで追いつけず手痛い一敗となった。

 守備ではトヨタ所属で県出身の山田隼也を警戒し、プレッシャーをかけ続けた。一方で他の選手に対しては手薄になる部分があり、そこを狙われ失点を重ねた。

 今季加入したLB髙橋翼は「ディフェンスが機能している時と、そうでない時がはっきりと分かる試合だった」と振り返る。「速攻のカウンターにつなげられなかったのが悔しい」

 それでも東江太輝や仲程海渡が攻撃の起点となり、必死に食らいついた。時間が進むにつれ、両チームがヒートアップする場面も。仲程は「そこで我慢しきれないところがあった。(退場者が出るなど)勝負所でミスが起きてしまうのは自分たちの弱さ」と吐露した。

 次戦に向け、高橋は「地元東京での試合だ。知り合いも見に来る。盛り上げていきたい」と語った。
 (砂川博範)

山田 点決めチーム支える
 

琉球コラソン―トヨタ自動車東日本 前半、コラソンの石川出にマークされるトヨタの山田隼也(喜瀬守昭撮影)

 県出身でトヨタ自動車東日本の山田隼也(興南高―早大出)が地元の試合で躍動した。コラソンの徹底マークを受けたが、後半は自分からゴールを狙い、着実に点を決めるなどチームを支えた。

 「ディフェンスで前に出てこられて、思い通りのプレーをさせてもらえなかった」と対戦を振り返った。地元沖縄での試合について「昔一緒にハンドボールをやっていた仲間たちも応援しに来てくれていた」と喜んだ。
 (砂川博範)