沖縄県の幹部会議、議事概要を作成・ホームページで公開へ 遺骨収集法「延長必要」 県議会代表質問答弁


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県議会議会棟(資料写真)

 沖縄県議会(赤嶺昇議長)の2月定例会は24日、代表質問3日目(最終日)の質疑を行った。玉城デニー知事をはじめ県執行部の主要幹部が出席し、毎週非公開で開催している「幹部会議」について、嘉数登知事公室長は、今月13日の開催分から議事概要を作成し、公開に向けた準備を進めていることを明らかにした。県秘書課によると、議事概要は幹部会議開催から1カ月後をめどに、県ホームページで公開する。

 豊見城市の旧海軍司令部壕の遺骨収集を巡り、「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」の集中実施期間が2024年度で終了することに対し、宮平道子子ども生活福祉部長は「法の延長が必要と考えている」と述べた。今後、国への要請方法などを検討するという。いずれも仲村未央氏(立憲おきなわ)への答弁。

 松永享商工労働部長は、景気回復を背景に企業の人手不足が顕在化していることを踏まえ、国・県・労働団体・経済団体でつくる「県雇用対策推進協議会」を開催する方針を示した。対面開催は3年ぶり。物価上昇といった経営環境の変化もある中で、「賃上げや正規雇用促進を含む労働条件の改善について協議したい」と述べた。上原章氏(公明)への答弁。

 金城賢環境部長は2022年中に発生した希少種の交通事故死(ロードキル)の件数について、ヤンバルクイナが18件、ケナガネズミが37件、カンムリワシが12件、イリオモテヤマネコが4件だったと明らかにした。

 ヤンバルクイナは繁殖期の行動の活発化、ケナガネズミは個体数の増加が原因と推測される。カンムリワシ、イリオモテヤマネコは道路でひかれた小動物を捕食することなどが原因とされ、金城氏は「希少種のロードキル対策に取り組む」と述べた。次呂久成崇氏(おきなわ南風)への答弁。

(梅田正覚、武井悠、嘉陽拓也、知念征尚)