空手で海外から1.1万人を 沖縄県が空手振興ロードマップを更新 コロナ禍以前に


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 沖縄県は26日、第2期沖縄空手振興ビジョンロードマップ策定シンポジウムを宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催し、2023~27年度の第2期ロードマップ概要版を発表した。四つの成果指標を設け、そのうち県外・海外から空手関係者来訪数は27年度に1万1400人を目指す。

 空手関係者来訪数は、コロナ禍以前の19年で8871人だった。24年度までにコロナ禍以前の水準に戻し、26年度に1万人を超える目標を立てた。

 そのほかの成果指標は「空手発祥の地・沖縄の認知度」「県内道場数」「道場の平均門下生数」で、それぞれ向上を目指す。

 普及・啓発の取り組みとして、新たに「保育園等での普及」を設け、低年齢からの裾野(すその)拡大を狙う。愛好家向けだけではなく、一般県民を対象とした演武会やセミナー実施にも取り組む。

 シンポジウムは空手団体の代表や学校現場で教育実践する教員、空手関連のツアーを企画する旅行社らが登壇し、魅力発信の取り組みや町道場の振興策などについて活発に意見を交わした。

 沖縄空手振興ビジョンは18~37年度の20年計画。5年ごとにロードマップを定めて計画を推進しており、第1期は22年度で終了する。
 (稲福政俊)

第2期沖縄空手ビジョンロードマップシンポジウムで、町道場の重要性などについて意見を述べる登壇者ら=26日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター