浦添特産「島桑」って何 知ってるのは市外通学者190人中わずか4人 浦添・開邦高校2年生がPR


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グレイス子ども食堂の具志堅昭子代表(右端)に島桑スイーツを手渡す開邦高校2年の(左から)山内優絵さん、儀間美結さん、座間味優奈さん、仲松あかりさん=18日、浦添市当山の同食堂

 【浦添】開邦高校学術探究科の2年生が、浦添市の特産物「島桑」の知名度向上に一役買っている。昨年11月には浦添の歴史や文化、工芸、食などを学び楽しめる体験型イベント「りっか!浦添」に参加、サンエー浦添西海岸パルコシティで手作り島桑お菓子などを販売し、完売した。今月18日には、島桑普及活動の集大成として、イベントの収益金で購入した島桑お菓子を市当山のグレイス子ども食堂に贈った。

 「りっか!浦添」に参加したのは浦添市出身の山内優絵(ひろえ)さん、座間味優奈さん、仲松あかりさん、儀間美結(みゆう)さん、玻名城円香さん。5人は「りっか!浦添」への参加に当たって、島桑に関する校内アンケートを実施。その結果、市外在住の生徒190人中、島桑が浦添市の特産物であることを知っていると回答した生徒はわずか4人だった。

 開邦高校の生徒がパルコシティで島桑関連の物品を販売するのは、昨年3月に続き2回目。「りっか!浦添」への参加は初めてで、浦添商工会議所や市内洋菓子店などの協力を得て、物品を開発。2日間のイベントで、438点を販売し、売上げは14万円に上った。

 5人は「りっか!浦添」への参加について、「目標だった浦添の特産品の桑を普及することができた」「商品を開発し販売することの難しさを学ぶことができ、地元の魅力に気付くこともできた」などの感想を寄せた。

 18日の贈呈式には、生徒4人と子ども食堂代表の具志堅昭子さん、近隣学童クラブの児童らが参加した。子ども食堂はこの日、支援を必要とする人に無償で食料品を提供する「フードパントリー」の実施日で、島桑お菓子は施設を訪れた人にも配布された。

 具志堅さんは「島桑お菓子の提供先にわれわれを選んでもらえて大変ありがたい」と感謝した。
 (吉田健一)