バリ島の子はどんな遊びするの? 国頭小中学生との交流プログラム開始 互いの文化や環境を学び会う 沖縄


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インドネシア・バリ島の言葉や文化を児童らに伝える知花理子さん(中央)=8日、国頭村の辺土名小学校

 【国頭】国頭村の小中学生とインドネシア・バリ島の子どもたちによる国際交流プログラムが8日、同村立辺土名小学校で始まった。国際人材を育成する目的で、両地の子がオンラインや交換留学で交流し、互いの文化や環境の違いを学び合う。

 プログラムは、バリを拠点に旅行代理店などを営む「MIND the GAPs」社が企画した。バリでフリースクールを運営しているほか、ボランティアで児童養護施設の子らに日本語や英語を教えている。

 同村辺土名出身で同社日本支社代表の知花理子さん(32)が、「古里の子どもたちの将来につながることをしたい」と国際交流プログラムを企画した。

 この日は辺土名小の6年生25人が知花さんから、バリの文化や基本的なバリ語、児童養護施設で共同生活する子どもたちの暮らしぶりを学んだ。3月に同施設の子らとオンラインで交流する。大城叶太さん(12)は「バリの子はどんな遊びをするのか聞きたい」と語った。

 2024年度から中学生5人程度ずつの交換留学実施を視野に、23年度にはオンライン交流の取り組みを村内全小学校に広げる。知花さんは「バリの子は貧しいが、学習や日本で働くことへの意欲が強い。交流は自らの暮らしや幸せについて考える契機になる。互いの国を五感で感じ、海外で活躍できる人に育ってほしい」と語った。
 (岩切美穂)