意識高め心身元気に 8日に健康づくり大会 うるま市


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うるま市民健康づくり推進大会に来場を呼び掛ける人たち=10月5日、沖縄市の琉球新報中部支社

 【うるま】うるま市民健康づくり推進大会(うるま市主催、市議会・市教育委員会・市健康づくり推進協議会・琉球新報社共催)が8日、うるま市仲嶺のうるま市民芸術劇場で行われる。昨年から始まった大会のテーマは「人生にちょい足し 『笑い』は健康エッセンス」。お笑い芸人集団FECが、うるま市版オリジナル脚本の小劇場「あぎじゃび商店」を公演。うるま市のゴールデンエッグ・ダンススタジオによるパフォーマンスなどで、うるま市の深刻な健康課題の周知を楽しく発信する試みだ。午後1時半開演。入場無料。

 うるま市健康支援課が市民の健康づくりに力を入れる背景には、沖縄県の長寿崩壊が、市の状況に如実に表れているためだ。うるま市の65歳未満の死亡率「早世」の割合は2010年は18・2%で、県全体の19・8%より1・6ポイント低かったが、国の12・6%より5・6ポイント高かった。2013年も18・5%で横ばい。男性の早世の割合は24・6%で、4人に1人が65歳未満で亡くなっている。
 20~64歳の主要死因(2005~09年の合計)は47%が生活習慣病で占められている。同課は「生活習慣が改善すれば、死にはつながらなかった」として対策に力を入れる。
 だが、国民健康保険(国保)の特定健診の受診率は2013年度で32・8%、県内41市町村中38番目の数字で、市民の健康意識が高いとは言えない状況だ。
 早世の予防には若い世代からの健康啓発が必要だと踏まえ、市はさまざまな事業を実施している。