大学生ルーキー荒川、県勢トップの2位発進 ダイキン女子ゴルフ第1日


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10番、アプローチショットを放つ荒川怜郁=2日、南城市の琉球GC(小川昌宏撮影)

 女子ゴルフのダイキン・オーキッド・レディスは2日、南城市の琉球GC(6560ヤード、パー72)で開幕した。国内ツアーの今季開幕戦。ツアー通算5勝の29歳、渡辺彩香が7バーディー、1ボギーの66で回り、首位に立った。3打差の2位に新人でうるま市出身の荒川怜郁(れいか)や鈴木愛、岸部桃子、サイ・ペイイン(台湾)が並んだ。県勢では優勝経験のある比嘉真美子が73で31位につけた。次いで上原彩子、諸見里しのぶが74で44位に入った。新垣比菜は58位。アマチュアトップは小潮川せり(宜野座高)で88位だった。昨季年間女王の山下美夢有は70で、上野菜々子とともに6位発進。今大会は4年ぶりに観客の人数制限を設けずに実施され、昨年優勝の西郷真央は出場していない。(賞金総額1億2千万円、優勝2160万円、出場108選手=アマ4、曇り、気温16・3度、北の風7・8メートル、観衆2424人)

 うるま市出身で在学中の昨年、プロに合格したルーキーで21歳の荒川怜郁(コザ高出―中部学院大3年)が首位に3打差の2位で初日を走り抜けた。1組目に入り1番でプロ初となるバーディーを奪うなど「予想外のスコア。100点以上のゴルフができた」と県勢トップの3アンダーまで伸ばし、好発進した。

 不調だったパッティングで切り替えの良さが奏功した。前日も2時間練習したが、持参した二つのクラブがいずれも合わない。思い切って同行するメーカーから借りたパットに変更した結果、パッティングが上向いた。

 特に6~10メートルの距離感が絶妙だった。1番で約6メートルを強めのタッチでぴったりに。1アンダーで折り返したパー5の11番で8メートルを沈め、13番のバーディーパットはわずかにずれたが、強さは合っていた。1アンダーを保って17番は10メートル弱のくねるラインに真っすぐ打って攻略。パー5の18番はツーオンでイーグルチャンスにつけ、2パットで締めた。

 2日目は「スコアを落とさないよう守りのゴルフをしたい」と堅実プレーで予選通過を目指す。昨年は10位でベストアマに輝いた。今度はプロとして輝きを放ち上位へ駆け上がる。
 (謝花史哲)