「会話ほぼ不可能」の爆音レベルの騒音・100デシベル超が3回 嘉手納・基地対策協が目視調査


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米空軍嘉手納基地から離陸する航空機と騒音を確認する嘉手納町基地対策協議会のメンバーら=2日、嘉手納町屋良の道の駅かでな

 【嘉手納】嘉手納町基地対策協議会(上地安重会長)は2日、米空軍嘉手納基地を離着陸する航空機の目視調査を道の駅かでなで実施した。午前8時~午後8時の間、航空機の離着陸やタッチ・アンド・ゴーの回数、騒音値などを調査した。騒音最大値は、午後1時18分にF15戦闘機が北側滑走路を離陸した際に、101.5デシベルを観測した。騒音発生回数は124回だった。いずれも速報値。

 F15のほかF16戦闘機やF35Bステルス戦闘機、KC135空中給油機などの離陸が確認された。会話がほとんど不可能とされる100デシベルを超える騒音は3回観測した。午前8時36分から午後4時36分までの間は90デシベル台の騒音が相次いだ。

 F15戦闘機の退役作業に伴いローテーション配備されたF22ステルス戦闘機は同日、離陸しなかった。

 上地会長は「データを見ると100デシベル前後の爆音が何度も確認されている。生活に支障が生じる状況だ。米軍は静かな町に戻してほしい」と述べた。調査結果は週明けにも嘉手納町のホームページなどで公開する予定だ。
 (名嘉一心)