池原と宮城がハーフV 池原、追い風乗り快走 初Vの宮城は専門外でも圧巻 あやはしロードレース


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ハーフマラソン女子の頂点に立った池原綾乃=5日、うるま市の与那城総合公園陸上競技場(大城直也撮影)
トップで折り返し地点を通過する宮城壱成=5日、うるま市与那城平宮(喜瀬守昭撮影)

 第21回あやはし海中ロードレース大会(主催・同実行委員会、うるま市、共催・琉球新報社、ラジオ沖縄)は5日、うるま市与那城総合公園陸上競技場を発着点に開催され、ハーフマラソン(21.0975キロ)女子は池原綾乃(浦添市、OKNW)が1時間25分8秒で2度目の頂点に立った。男子は宮城壱成(北谷町、育夢舎RC)が1時間10分51秒で初優勝を飾った。

池原、追い風乗り快走 「女子マラソン、盛り上げたい」

 残り5キロ地点、後続が見えないことで優勝を確信した池原綾乃は「にやにやが止まらなかった」。昨年6月に発足した女子チーム「OKNW」で県内の女子マラソンを盛り上げようと、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。チームを勢いづけるためにもタイムより優勝を意識していたという。「1人で練習していた時よりプレッシャーがあったけど、ほっとした」と笑顔を見せた。

 前半は女子上位陣がいる集団で粘り、折り返し付近でトップに躍り出た。追い風に乗ってギアを上げた。前半は1キロを4分10秒のペースで維持し、後半は4分を切って快走。「気持ちよく走れた」と充実感を漂わせた。

 チームでは筋力トレーニングを導入するなど「これまでになかったチャレンジを続けている」。今大会は最後までスタミナが切れず、1月の大阪国際女子後から実践してきた毎日の筋トレの成果を実感した。

 2016年のこの大会で記録した自己ベストの1時間24分27秒に迫る好タイム。今後はトラックの3千メートルにも初参戦し、マラソンに生かす考えだ。「ここにきて伸びしろを感じている。沖縄全体で女子を盛り上げていきたい」と飛躍を誓った。
 (古川峻)


男子・宮城、専門外でも圧巻

 

宮城 壱成

 男子ハーフは序盤から一人旅となったベテランの宮城壱成が、2位に4分19秒差をつける圧巻の強さで優勝した。4月から始まるシーズンに向けて「練習がいい感じで積めている」と手応えを示した。

 前半は向かい風があったが、1キロ3分30秒のペースをキープした。

 浜比嘉大橋の上りで少しスピードが落ちても、沿道からの応援を力にしたという。「地元の人も久々の大会で力が入っていた」と振り返った。

 専門は3千メートル障害。シーズン前の体力強化が目的で出場した。

 この春は母校・東海大の同期らの沖縄合宿で共に高め合ってきた。目標は国体での上位入賞だ。「若いメンバーに負けないようにがんばりたい」と意欲を見せた。
 (古川峻)