パラ競技「ボッチャ」挑戦続けて 鏡が丘特支・高3生が卒団式 後輩にエール


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在校生から送り出される鏡が丘特別支援学校高等部3年の生徒たち=2月24日、浦添市の鏡が丘特別支援学校

 14日に卒業式を迎える鏡が丘特別支援学校でこのほど、パラリンピック競技でもあるボッチャで部活動に励んだ高等部3年生の卒団式が行われた。
 
 高等部3年の伊波興乃慎、兼村星哉、比嘉慎之助が参加し、在校生や教諭らとボッチャ談義に花を咲かせた。

 同校は県内の特別支援学校で他に先駆けてボッチャに取り組んでおり、2017年、全国特別支援学校大会「ボッチャ甲子園」に初めて出場した。18年に初のベスト8入りを果たすと、21年には全国3位になるなど着実に実力を伸ばしてきた。卒団式では試合を楽しみ、大会の写真を見ながらチームの思い出を振り返った。当日、都合がつかなかった高良愁は「ボッチャをやって本当に良かった。楽しかった」とビデオメッセージを寄せた。

 「卒業後もボッチャに関わっていきたい」と語る比嘉に、中等部3年の平田青が「先輩たちと勝利のうれしさも負けた悔しさも知れた。卒業しても頑張ってほしい」とエールを送った。
 県勢初出場となった22年の全国障がい者スポーツ大会も経験した兼村は「ボッチャでの経験はほかのことにも役に立つ。みんなにも競技を続けてほしい」と呼び掛けた。

 中等部2年からチームに参加した伊波は、3度のベスト8や3位入賞を中心選手として引っ張った。4月から沖縄国際大学に進学し、ボッチャのサークルをつくることも検討している。3年間主将を務めた伊波は「後輩たちにも指導しながら、パラリンピックを目指したい」と夢を語った。
 (屋嘉部長将)
※注:高良愁の「高」は旧字体