コロナ越え、474人巣立ち 沖縄大学で卒業式


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晴れの日を笑顔で喜ぶ卒業生たち=10日、那覇市の沖縄大学(大城直也撮影)

 沖縄県内の大学で最も早く、沖縄大学の卒業式と大学院修了式が10日、那覇市の同大学で行われた。学部473人、大学院1人の計474人が母校を巣立った。卒業生全員が体育館で一堂に会して式を行い、式の様子は保護者の控室や学外へオンラインで生中継した。卒業生全員が同じ場に集まる形式は4年ぶり。

 山代寛学長は告辞で「コロナ禍の中での学生生活も耐えがたいものであったと思う。厳しく変化する時代に立ち向かい、地域社会の未来に貢献するよう願う」などと呼びかけた。

 卒業生を代表し、答辞を述べた管理栄養学科の具志堅厚成さん(22)は「2年生から新型コロナウイルスで学生生活が一変した。オンラインでの講義を余儀なくされ、勉強に苦戦した」と振り返った。その上で「上には上がいると言い聞かせ、見えないライバルにも対抗心を持って頑張ったからこそ、一人でもやり抜く力を身につけることができた」と話し、卒業後も挑戦していく思いを語った。

 他の県内大学の卒業式は県立看護大と沖縄キリスト教学院大・同短期大は15日、県立芸術大と沖縄国際大、沖縄女子短期大、沖縄工業高等専門学校は17日、名桜大は20日、琉球大は23日に行われる予定。 (古堅一樹)