首里城正殿や龍潭が一望できる広場も 上之御殿エリア、広場の整備へ 「中城御殿」跡地内、来年度から着手


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
上之御殿エリアで整備が進む、広場の完成イメージ図(県首里城復興課提供)

 沖縄県は17日、首里城周辺にあった中城御殿(なかぐしくうどぅん)の復元や跡地整備について検討する有識者委員会(委員長・田名真之県立博物館・美術館長)を那覇市の県市町村自治会館で開いた。御殿跡地内の上之御殿(いいぬうどぅん)エリアの基本設計が順調に進んでいることを受け、2023年度から広場の整備に着手することなどを確認した。

 基本設計は昨年9月の委員会後の検討部会などで検討が進められた。将来の文化財指定を踏まえて広場の整備は最小限にとどめ、石積や石階段などの遺構を積極的に活用するほか、南側には首里城正殿や龍潭が一望できる眺望広場を設置する。

 委員会は中城御殿跡地南側の井戸遺構や、松崎馬場跡の整備方針などについても意見交換した。

(武井悠)