第11管区海上保安本部は19日までに、2022年に沖縄近海で確認された海洋汚染は22件(前年比12件減)だったと発表した。油による汚染が19件、廃棄物による汚染が3件だった。全国は468件(同25件減)。
11管によると、沖縄近海で確認された油汚染19件のうち、船舶からの油流出が11件と最も多く、原因不明は8件。排出原因は、故意による流出が4件、配管の腐食や故障による流出が3件、船舶海難事故が2件で船舶別では漁船が最多だった。本部町の漁港で22年6月、船の機関室にたまった「ビルジ」と呼ばれる廃油約35リットルを海に排出したとして、海洋汚染等および海上災害の防止に関する法律(海防法)違反で、男性船長が摘発された。
11管は「コストや手間がかかるが、適切な方法で廃油処理を行ってほしい」と注意喚起するとともに、海洋環境保全の協力を呼び掛けている。
(金城大樹)