卒業記念に「ふるさとの森」学ぶ 小6対象に与那覇岳登山 沖縄・国頭


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地元ガイドから説明を受ける辺土名小の6年生=3日、国頭村の与那覇岳9合目

 【国頭】国頭村教育委員会は村内の小学6年生を対象に、卒業記念登山として与那覇岳9合目トレッキングを開いた。総合的な学習を通し卒業記念登山として、地域の公認ガイドの案内で自然散策を体験するのが狙いで、3日の辺土名小、7日の奥小・安田小・奥間小の2回に分けて行われた。

 3日は、辺土名小の教諭や児童27人が参加した。案内役は佐藤裕樹さん、久高奈津子さん(やんばるビジョン)のほか、崎浜秀人さん、松川隆行さんが務めた。やんばるの森をじかに感じながら約90分のトレッキングを楽しんだ。

 ガイドからは、やんばるの森の植生、希少生物の特徴、板根の特徴と成長への役割について説明があった。ケナガネズミが食べた跡のマツボックリを確認し、マングース捕獲わな設置についての経緯や、イノシシの土堀跡、オキナワウラジロガシが首里城建立用材木として活用されていることなども説明した。散策路法面の穴の中ではヒメハブが見つかり、児童らは恐る恐る眺めていた。

 体験終了後のまとめで、浦崎末安さんは「外来種動植物を含め、生き物のことについていろいろ知った。自然と触れ合えることが、すごくいいことで貴重な体験となった」と話した。崎浜秀仁さんは「植物の葉っぱは、紫外線から守るために葉緑素が強くなり赤色が薄くなり緑色へ変わっていくことにびっくりした。ヒメハブは怖かったけど、いろいろ見られて楽しかった」と述べた。
 (新城高仁通信員)