琉球アスティーダは23日、男子プレーオフファイナルに挑み、木下マイスター東京をに勝利し、Tリーグ王者に返り咲いた。
エースの張本智和が敗れるという番狂わせがあり、チームは劣勢に立たされた。負ければ後がない1―2の状況で、チームの命綱となったのが第4マッチシングルスの吉村真晴だった。ダブルスで徐々に本来の動きを取り戻し、シングルスのカルデラノ戦では、持ち前の粘り強さを発揮し窮地から底力を見せた。
「苦しい場面で自分を奮い立たせた。僕で終わらせるんじゃなくてバトンをつなぐ思いだった」。諦めない気持ちで勝利を信じ続けながらプレーした。最終ゲームは勢いに乗ったまま相手を退け、チームの命運を託した張本へつないだ。
「任された仕事をこなせて良かった。大きな勝利だった」と笑顔で優勝の味をかみしめる。「張本だけのチームと言われないように彼の背中も追い掛けて、2本柱と思われるようにやってきた」と道のりを振り返った。
(大城三太)