琉大生チームがデータ分析で優秀賞 通販サイトの売り上げ動向の異常を検知 文系と理系がタッグで開発


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優秀賞獲得を報告する(左から)琉球大学国際地域創造学部の山田健太准教授、同部3年の比嘉太朗さん、仲間拓人さん、工学部の宮田龍太助教=3月29日、西原町千原の琉球大学

 琉球大学工学部と国際地域創造学部の連合チーム「Team Ryukyu」がこのほど、マーケティングに関するデータ分析を競う「2022年度データ解析コンペティション」の日本計算機統計学会スタディーグループの報告会で優秀賞を獲得した。

 大手通販サイトから得た、商品ジャンルや価格帯、購入者の年齢層などのデータから、売り上げ動向の異常を検知するシステムを開発した。

 国内で初めて新型コロナウイルス感染が確認された週に、すでにマスクの売り上げ異常を検知できた。スーツケースやキャリーバッグ、ドレスは3月中旬から売り上げの下降が検知できた。早めに売り上げ異常を検知することで、商品の発注数変更などの対応に生かせる。

 今回の取り組みは、理系と文系の学生が一緒にチームを組んだのが特徴だ。同大国際地域創造学部では、専門分野に関わらずデータを扱う知識を身につける「データサイエンティスト養成履修カリキュラム」を開設している。

 国際地域創造学部3年の仲間拓人さんは「データサイエンスで土台をしっかり学べたことで成果を出せた」と話した。

(中村優希)