北米やオーストラリア支部からも 道場初の空手・範士十段に4人が昇格 豊見城・剛柔流琉翔会


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瀬名波重敏会長(前列中央)から範士十段が授与された與儀功さん(前列左端)と玉城英信さん(同右端)=豊見城市の琉翔会総本部道場

 【豊見城】空手の剛柔流琉翔会(瀬名波重敏会長)の4人がこのほど、範士十段に昇格した。範士十段は、同会の道場開設以来初めて。範士十段の称号を授与されたのは、與儀功さん(73)、玉城英信さん(71)、オーストラリア支部のサル・エバネズさん(82)、北米支部のポール・パブラデリスさん(71)。

 沖縄県豊見城市の総本部道場でこのほど授与式が行われ、與儀さんと玉城さんが出席した。15歳で空手を始めた與儀さんは「続けてこられたのは、八木明徳先生と瀬名波重敏先生のおかげ。これからも精進したい」と話した。玉城さんは「空手に対する強い信念と人間味あふれる瀬名波先生を尊敬して、これまで続けることができた」と語った。

 範士十段を認定した会長の瀬名波さんは「八木明徳先生から受け継ぎ、剛柔流の空手を豊見城の地で52年間指導してきた。弟子に範士十段を授与できて感慨深い」と話した。

 琉翔会は県内に5道場、オーストラリア、アメリカなど世界10カ国に支部があり、数千人の門下生がいる。

(田吹遥子)