さようなら、給食センター 隣接校と統合、58年の歴史に幕 宜野湾・大山小


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
お別れセレモニーに参加する大山小学校の児童や給食センターの職員=3月22日、宜野湾市の大山小学校(提供)

 【宜野湾】宜野湾市の大山小学校内に併設されている給食センターのお別れセレモニーが3月22日、同小で開かれた。隣接するはごろも学校給食センターへ統合するため、58年の歴史に幕を閉じた。同日、児童やセンターの関係者らが集まり、名残を惜しんだ。

 同施設は1965年に市内小中学校で初の給食センターとして開所した。市内の13の小中学校で学校施設内に給食センターがあるのは3月時点で大山小のみだった。同地域の特産品の田イモをメニューに取り入れたり、ある年は各クラスごとにシイラ1匹分を姿揚げにして出すなど、多彩な献立で子どもたちの食を支えた。

大山給食センターで作られた最後の給食(提供)

 児童を代表して6年生の児童が「給食センターは、なくてはならない存在だった。2校時ごろから学校中においしい匂いがして、とても楽しみでした。出来立ての給食は、どれもおいしかった。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 同小出身の仲村宗男教育長も「真夏の暑い日もコンロの火を炊きながら調理し、冬の寒い日に冷たい水でお米をといだり野菜を洗ったりして調理していただいた職員の皆さま、ありがとうございました」とメッセージを寄せた。

 最後は全児童で58年分の感謝の気持ちを込めて校歌を斉唱し、同センターで作られた最後の給食であるカレーライスを味わった。
 (新垣若菜)