島に集結「名嘉元武光と仲間たち」50人、車椅子13台をプレゼント 感謝の村長、歌も披露 沖縄・伊江村


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【伊江】「名嘉元武光と歌のなかまたちの伊江島に車イスを贈ろうチャリティー踊り・歌謡ショー」が3月26日、伊江村農村環境改善センターで開催された。村内外からおよそ50人が出演し、自慢の歌声や日本舞踊、フラダンスなどを披露した。会場には立ち見が出るほどの多くの歌謡ファンが集まり、歌や踊りを堪能した。

「名嘉元武光と歌のなかまたちの伊江島に車イスを贈ろうチャリティー踊り・歌謡ショー」に出演したメンバー=3月26日、伊江村農村環境改善センター

 来場者は、出演者の趣向を凝らしたあでやかな衣装や、洗練された演舞や歌声に魅了された。会場からは手拍子、指笛、大きな歓声が沸くなど盛り上がりを見せた。また、村診療所所長阿部好弘医師の空手の演武もあり、技の切れの良さや迫力のある演武、空を切る音に圧倒された。ショーの中で、主催した名嘉元さんから名城政英村長へ車いす13台寄贈の目録が贈られた。

贈呈された車いす

 名嘉元さんは「私の歌人生も60年を超えた。歌を通して社会に貢献できないかと歌の仲間たちに話したところ、快く賛同してくれた。コロナの影響で3年6カ月を経てやっと実現できた。車いすは公民館や福祉施設などで役立ててくれたらうれしいです」とあいさつした。

 名城村長は「本日贈呈いただいた車いすは村内の福祉施設などに贈呈したい。出演者はもちろん来場者の皆さんにも感謝します」と話した。その後、司会のむちゃぶりで急きょ「ふるさとの話をしよう」の歌を披露する場面もあり、和やかな雰囲気に包まれた。

 名嘉元さんは一般社団法人日本歌手協会会員・全国縦断歌謡フェスティバル第17代グランドチャンピオンの経歴を持ち、歌手活動も行っている。
 (知念光江通信員)