世界の「猫奴」 ネコにメロメロ、出会い求め沖縄に 「店長」やキティ、トトロまで <台湾最強!彭國豪の沖縄発見>22


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ボンネットで熟睡するネコ(彭さんファミリーFBの投稿から)

 ネコ好きはどこにでもいるもので、台湾も例外ではない。ネコが何をやってもメロメロで、言いなりになっている人を台湾では“猫奴”(ネコの奴隷)という。彭さんのグループにも“猫奴(マオヌー)”は少なくない。

 以前は「猫島」として知られる奥武島に、キャットフード持参で日参しては、ネコに囲まれて悦に入るという投稿が後を絶たなかった。が、野良猫への餌やりは禁止事項だとして、彭さんが投稿の掲載を拒否して以来、餌やりの投稿こそ少なくなったが、“猫奴”はいまだ健在だ。

 路地の奥から橋の下にいたるまで、“猫奴”はあらゆる場所でネコを見つけては投稿する。駐車していた車のボンネットでネコが寝ていれば、起きるのを待ち、廃屋で衰弱したネコを見つけたら、病院に連れて行って治療する。治療の後、香港まで連れて帰ったメンバーもいる。

ネコ店長の「みーちゃん」(彭さんファミリーFBの投稿から)

 中でも有名なネコと言えば、平和通りにある某商店のネコ店長・みーちゃんだ。店頭には世界各国からやってきた“猫奴”が書いたみーちゃんの紹介文が掲げられている。中国語は言うに及ばず、英語、タイ語、フランス語、スペイン語、ロシア語と、知名度はまさに世界レベル。関連グッズまである人気ぶりだ。

 生きているネコに限らず、ハローキティも台湾では根強い人気キャラクターだ。中国語では「龍猫」と呼ばれるトトロも関連グッズの注目度は高い。

 人を招き寄せる不思議な魅力を持つネコという存在。招き猫よろしく、これからも多くの観光客を呼んで来てくれるだろう。

 (素材提供・沖縄彭大家族・彭國豪、聞き書き・渡邉ゆきこ、毎月第3火曜日掲載)