明治から昭和の歴史的な音源を提供 沖縄県立図書館、国会図書館と連携し「れきおん」開始


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県立図書館4階のAVブースで「れきおん」利用を呼びかける県立図書館資料班の磯ヶ谷真依さん=3月14日、那覇市の県立図書館

 沖縄県立図書館が3月、国立国会図書館と連携し歴史的音源配信サービス「れきおん」の提供を始めた。れきおんは、1900年初めから1950年ごろまでに国内で製造されたSP盤と金属原盤に収録された音楽や演説など約5万点の音源をデジタル化し、提供するサービス。県立図書館4階のAVブースで利用できる。

 れきおんに収録されている県関係の音源には、喜舎場永珣が金武良仁、古堅盛保、伊差川世瑞ら10人の歌い手を大阪まで引率し、録音した日本コロムビア・レコードの1934年から35年の音源や、54年録音の沖縄芸能文化使節団による音源などが収録されている。

 県立図書館資料班の磯ヶ谷真依さんは「山内盛彬や金武良仁の歌声のほか、本土のものでは与謝野晶子の肉声なども聴くことができる。館内の資料や本を活用し、れきおんを聞き興味を持ったことを調べるなどするとより楽しめると思う」と来館を呼びかけた。
 (藤村謙吾)