沖縄、各地で激しい雨、きょう昼から夕方 落雷や竜巻のおそれも(20日午前7時)


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
気象庁レーダーによる南西諸島付近の雨雲の動き=20日午前7時55分現在(気象庁のウェブサイトより)

  沖縄本島地方は20日午前7時現在、東シナ海の前線に流れ込む湿った空気の影響で、大気の状態が不安定になっている。昼前から夕方にかけて多いところで1時間に40ミリの激しい雨が降る見込みだ。

 19日夜から本島北部や中南部に発表していた大雨洪水警報は20日午前4時までに解除されたが、雷注意報や波浪注意報は継続している。19日夜には風雨や雷の影響で名護市や本部町、今帰仁村で停電が相次いだ。沖縄電力ウェブサイトの停電情報によると、20日午前8時現在までに計2010戸が復旧している。

 沖縄気象台は引き続き、土砂災害や低い土地での浸水、河川の増水などに注意するよう呼び掛けている。雨雲の発達の程度によっては、再び大雨警報を発表する可能性がある。また積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害が起こるおそれがあるとして、気象台は屋外活動などに注意するよう呼び掛けている。

 アメダスによる19日午前0時から20日4時までの降水量は、那覇市で104ミリ、読谷村や沖縄市で81ミリを観測した。那覇市安次嶺では午前0時3分に1時間の降水量が56ミリとなり、2003年の統計開始以来、4月の観測史上最大となった。

 本島地方は19日夜から、北部や中南部各地で雨が降り続き、気象台は午後10時24分に名護地区と恩納・金武地区に大雨警報を発表し、20日未明まで低い土地での浸水に警戒するよう呼び掛けていた。