漁港に迷い込む前、別ビーチで住民が救助 口元に釣り糸、体に傷 沖縄・牧港の迷いクジラ


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釣り糸を口にしている状態で打ち上がっていたオキゴンドウの子どもとみられるクジラ=23日、宜野湾市のトロピカルビーチ

 【宜野湾】沖縄県浦添市の牧港漁港に迷い込み25日に沖へ帰ったオキゴンドウの子どもとみられるクジラ1頭が、牧港で姿を現す前に宜野湾市のトロピカルビーチで住民によって救助されていたことが26日までに分かった。目撃者によると、クジラは23日午前中、打ち上げられている状態で発見。釣り餌を口にしたあとに食いちぎろうとしたのか、口元に釣り糸が付き、体が傷ついた状態だったという。その後住民らによって釣り糸が外され海に戻されたが、弱っている様子で近辺を周回していたという。救助した住民の一人は「ニュースで元気に泳いでいる姿を見てほっとした」と語り、沖まで泳ぎ帰れたことを喜んだ。(新垣若菜)