スラムダンクのモデル・安里さんも 沖縄バスケW杯へ応援団結成 きょう午後8時からイベント


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8月開催のバスケットボールワールドカップを盛り上げる応援団を結成した安里幸男さん(左)と金谷康平さん=28日、うるま市の安里幸男バスケットボールミュージアム

 「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)」を盛り上げようと、県内の有志らによる「バスケットボールワールドカップ応援団」が結成された。29日には大会の組み合わせ抽選会のライブ映像を解説しながら見るイベントも計画しており、「W杯を楽しめるように大会やバスケットボールの情報を発信していきたい」と意気込む。

 大会は8月25日から、フィリピン・インドネシア・日本と、史上初の複数国で行われ、日本では沖縄アリーナで開催される。

 応援団は1月にフリースタイルバスケットボールのギネス記録を持つJJさんが発起人となり、沖縄バスケット情報誌「アウトナンバー」GMの金谷康平さんや辺土名高、北谷高を全国3位に導くなど、県内の高校バスケを指導者としてけん引してきた安里幸男さんらが立ち上げた。その後、県内のバスケ関係者にも声をかけ、約20人が参加し、現在は月に1回懇親会を開きながら、W杯に向けた取り組みを考えている。

 金谷さんは「バスケットをやったことのない人からもW杯の話を聞くこともある。徐々に関心は上がっている」と語る。一方、県内開催のグループにどんな国が参加する可能性があるのかやチケットの購入の仕方が分からないなどの声も聞かれるため、「沖縄の人にも楽しんでもらえるように各国の紹介やチケットの買い方など役に立つ情報も発信していきたい」と力を込める。

 昨年末公開された映画「THE FIRST SLAM DUNK」では、主人公を務めた宮城リョータが沖縄県出身だったことで、バスケットと沖縄の関係性が注目された。さらにBリーグの琉球ゴールデンキングスの活躍もあり、スラムダンクの「田岡監督」のモデルになったともいわれている安里さんは「スラムダンクからW杯へとこんなにいい流れは二度と来ない」と声を弾ませる。

 沖縄の大会で出場国の国歌を県民が歌って出迎えるなど、選手が楽しめる環境をつくるといった想像を膨らませるのと同時に、「子どもたちが世界トップレベルの試合で刺激を受けて、それが沖縄の選手の競技力向上につながってほしい」と期待を込める。

 29日は午後8時から、うるま市のBACKBOARDで組み合わせ抽選会ビューイングを行う。入場無料だが1ドリンク制。応援団やビューイングの問い合わせは金谷さん070(5466)0258。