【大宜味】大宜味村が所有する遊休化した公共施設内でアダルトビデオ(AV)が撮影されていた問題で、村は2日、AV制作会社が公共施設を一時的に借りて撮影したことを確認した。村は同日、公共施設を貸借している事業者に聞き取り調査し、事実関係を確認した。村は事業者にチェック体制の強化などを求めた。
友寄景善村長は施設利用について「地域住民が喜ぶのが本来の使い方だ。それに反することはしてほしくない。今回のことは二度とあってはいけない」と語った。
村と運営事業者間で交わされた賃貸借契約の著しい違反ではないとして、村は現時点では運営事業者の再選定は実施しないとした。
制作会社への貸し出しを許可した事業者は琉球新報の取材に対し「一般常識的に、公共施設で性行為をするとは思わないので、(借りた側が)AV撮影するのは想定できない」と語った。その上で今後は利用規約の厳格化や、許可申請書に利用目的を詳細に記入するよう、利用者に求めていく考えを示した。
(武井悠)