玉城知事、6月の訪韓を発表 済州フォーラムに出席


この記事を書いた人 琉球新報社
6月に韓国へ訪問すると発表する玉城デニー知事=12日、県庁

 玉城デニー知事は12日の会見で、6月に韓国を訪問すると発表した。済州島の済州国際コンベンションセンターで開催される「済州フォーラム」に参加するほか、ソウルで航空会社などへの訪問も予定している。玉城知事の訪韓は2019年以来4年ぶりとなる。

 フォーラムでは、6月2日のセッション「持続可能な平和と繁栄のための地域外交」に出席。済州特別自治道のオ・ヨンフン知事、中国・海南省書記長のバ・トゥール氏とともに基調講演する。済州特別自治道側から沖縄県に参加要請があったという。県知事の同フォーラムへの参加は初めてとみられる。

 玉城知事は「沖縄の平和を希求する心、平和行政の取り組みなどを発信したい。今年度設置した地域外交室の目的や取り組みについても説明し、連携したい」と話した。

 同3日は済州国際クルーズターミナルなどを視察し、4日にはソウルに移りインチョン国際空港などを視察する。

 7月3~6日に予定されている日本国際貿易促進協会(国貿促)の訪中に参加を申し込んだことも明らかにした。政府指導者との面談や商務部との交流などが予定されているという。

 玉城知事は「コロナ後初の訪中となる。経済復興を見据えた観光、経済、文化交流の再開などを念頭に中国との直行定期便の航空路線の回復に向けた提案なども検討したい」と話した。訪中団の日程後に、県単独で福州市を訪問することも予定している。
 (沖田有吾)