未明に爆発物の専門部隊など動員 公務執行妨害容疑の容疑者宅を捜索 米総領事館前の事件 沖縄


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家宅捜索で関係資料を押収する捜査員ら=18日、東村

 浦添市の在沖米総領事館前の路上で空包複数発を詰めた金属製の筒を所持し、職務質問した警察官に「投げるぞ」などと言い職務を妨害したとして、公務執行妨害の容疑でチョウ類研究者の女性が(44)=威力業務妨害などの罪で公判中=が逮捕された事件で、県警は18日未明、女性の自宅を家宅捜索した。女性は17日、釈放された。県警は所持していた空包などを詳細に調べるとともに、引き続き不拘束で捜査を進める。

 家宅捜索は18日午前0時過ぎ、東村の自宅で爆発物対応専門部隊などを動員し、約3時間にわたって行われた。県警は薬きょうや使用済み照明弾の筒など約50点を押収した。女性によると、薬きょうなどはいずれも、米軍北部訓練場跡地から回収したものだという。

 女性は琉球新報の取材に「現場で『投げるぞ』とは言ってない。威圧的な態度も取っていない」と容疑を否認。現場の警察官に「これは照明弾の筒で、中には火薬が入っていると説明した」と話した。