【東京】4月に宮古島市沖で発生した陸上自衛隊ヘリコプター事故を巡り、森下泰臣陸上幕僚長は25日の記者会見で、機体と共に回収したフライトレコーダー(飛行記録装置)について「民間の技術と知見を借りて協力を得ながらデータ抽出・解析という一連の作業を進めている」と説明した。詳細については「事故の調査に関わるので回答は控える」として明らかにしなかった。一部報道で事故直前にエンジンの出力が急激に低下していたと報じられたことについては「現在、抽出・解析作業中なので回答を控える」とした。作業の見通しについても「大きな問題はないと聞いている」と述べるにとどめた。
防衛省統合幕僚監部の大和太郎総括官は25日の参院外交防衛委員会で26日に3回目の事故調査委員会を開くと明らかにした。フライトレコーダー解析や機体の分析内容を共有し、調査に当たるとみられる。
(明真南斗)