プロバスケットボールBリーグのチャンピオンシップ(CS)ファイナル(決勝)が、27日から神奈川県の横浜アリーナで始まる。初優勝を狙う琉球ゴールデンキングスと、天皇杯優勝からの2冠を目指す千葉ジェッツの対戦カードとなった。26日に行われた記者会見では両チームが相手チームの警戒ポイントなどを語り、優勝を目指すそれぞれの言葉に力がこもった。
会見前に行われたメディアへの練習公開では、すでに千葉Jへの対策などの練習を終えたキングスの選手がシュートタッチを確認したり、ストレッチをしたりし、時折笑顔を見せた。記者会見で今村佳太は「去年の経験もあり、リラックスしている。レギュラーシーズン(RS)はいい時も悪い時も、チームとして戦ってきた経験と自信がある」と気合十分な様子だった。
千葉Jは「史上最強」のチームだと語る桶谷大HC。「(千葉Jは)RSを最高のコーチングで、最高の選手が最高のプレーを見せた」とリスペクトしながらも、「勝ったチームが最強で、勝ったコーチが最強で、勝ったプレーヤーが最強だと思っている。ファイナルで自分たちがそれをできるように頑張りたい」と力強く語った。
勝ち切ることのポイントに岸本隆一は「みんなが同じ考えを共有していること」を挙げた。そして「シーズンを通して積み上げてきたことに対して、自分たちは自信を持って戦えると思う。自分自身が望むものを取れるように、自信を持って臨みたい」と気を引き締めた。
千葉Jのジョン・パトリックHCはキングスについて「琉球さんは7、8人が20点取れるチーム」と警戒し、「オフェンスリバウンドのところでは、うちの守備で集中して頑張りたい」と語った。
司令塔としてチームを引っ張る富樫勇樹は「優勝に向けてチームに自信はある。でも、何があるか分からないのがCSだと思っている。油断なく戦い、仲間を信じてやりたい」と気を引き締める。セミファイナル第1戦で、5連続3点弾を決めた原修太は「相手が天皇杯と同じ琉球さんで、レギュラーシーズンでも負けて終わっている。本当に厳しい戦いになると思うが、楽しんでいきたい」と意気込んだ。
決勝は2戦先勝方式で、第1戦は27日正午、第2戦は28日午後1時10分、第3戦は30日午後7時5分に試合開始となる。
(屋嘉部長将)