【速報】沖縄・先島のPAC3、12日以降も展開へ 防衛省が延長を発表「当分の間」 北朝鮮の衛星に備え


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
石垣市南ぬ浜町の新港地区に展開するPAC3の発射機=2日午後2時10分過ぎ、石垣市

 防衛省は11日、北朝鮮の衛星発射で日本領域に物体が落下する万が一の事態に備え、迎撃ミサイルなどの部隊を展開する「破壊措置命令」を「当分の間」延長すると発表した。先島諸島への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)や陸上自衛隊部隊展開が続くことになる。

 浜田靖一防衛相は4月22日にPAC3や迎撃ミサイルを搭載したイージス艦に展開を命じる破壊措置準備命令を発出し、防衛省・自衛隊は同下旬から石垣市の新港地区や宮古島分屯基地、与那国駐屯地、那覇駐屯地でPAC3部隊などを展開してきた。

 北朝鮮が発射期間を5月31日〜6月11日と予告し、浜田防衛相は11日までの破壊措置命令を出した。北朝鮮が再び発射する方針を示しているため、命令を延長した。

 北朝鮮が日本と国際海事機関(IMO)に人工衛星を打ち上げると通報した予告期間は11日午前0時に終了した。一方、北朝鮮は5月31日に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗した直後、早期に2回目の発射を試みる考えを示している。