宮國(沖尚)男子やり投げ頂点 2位に3メートル超の差つけ圧勝 全九州高校大会・南九州総体


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男子やり投げ 61メートル15の記録で優勝した宮國航(沖縄尚学)=17日、鹿児島県の白波スタジアム(上野弘明氏撮影)

 全九州高校体育大会は17日、九州各地で行われた。陸上の第76回秩父宮賜杯全国高校対校選手権南九州地区予選は男子やり投げの宮國航(沖縄尚学)が61メートル15で優勝した。自己ベストの57メートル34を大きく超え、また2位以下に3メートル以上差をつけ、圧勝した。「優勝は狙っていたが記録にはびっくりした」と驚きを隠せなかった。

 大会前の沖縄での練習では50メートルに届かず、ネガティブな状態だったという。14日に鹿児島入りし、練習をすると55メートル後半を投げられていた。試合前のアップでも調子は良く、「自己ベストを出せる」といい状態で試合に挑んだ。

 1投目はやりの角度が理想よりも上がってしまったが、腰の回転を意識した投げ方でいきなり59メートル82のスローになった。一度パスしたが、5投目まですべてこれまでの自己ベストを超えた。最終6投目は軌道としては飛んだ感覚はなかったが、スタンドからどよめきが起き、61メートル15のビッグスローに宮國も驚きを隠せなかった。

 助走からの勢いをうまくやりに伝えられたことに手応えをつかんだ。全国大会へはやりの角度を安定させる課題を修正し挑む決意だ。入賞を目指すには65メートル前後の記録が目安になるという。初めての全国総体に向け、「夢の舞台なので、ただただ楽しみたい。自己ベストを更新して入賞したい」と意気込んだ。

 (屋嘉部長将)