体操個人で田谷(与那原)、市村(美東)がV 新体操は内原(松島)が頂点 沖縄県中体連の先行競技


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
男子個人総合 ダイナミックな跳馬の演技を披露する与那原中の田谷琉夏=18日、沖縄市の県総合運動公園体育館メインアリーナ

 沖縄県中学総合体育大会の先行競技となる体操と新体操が18日、沖縄市の県総合運動公園体育館メインアリーナで行われ、男子個人総合で田谷琉夏(与那原)が47・35点(ゆか11・90、あん馬11・10、跳馬12・65、鉄棒11・70)で優勝し、2連覇した。女子個人総合は市村優真(美東)が41・85(跳馬11・55、段違い平行棒8・00、平均台10・70、ゆか11・60)で初優勝を飾った。新体操個人では内原梨愛(松島)が37・00(フープ18・55、リボン18・45)で初の頂点に立った。

 先行競技はその他に空手道、陸上、剣道、柔道、相撲、水泳、ソフトボール。7月21日に総合開会式を行い、22~26日まで9競技が集中開催される。

苦手種目を克服 男子個人V・田谷

 男子個人総合は田谷琉夏(与那原3年)が2位に1点以上の差をつけて優勝し、2連覇を達成した。「全体的に良く、いい試合ができたと思う。(100点満点で)90点はあげられると思う」と笑顔だった。

 最初の種目・床では、焦らず落ち着いた「いい演技だった」と好調なスタートを切った。続く苦手のあん馬は、ミスなくスムーズに技もつながり、種目別で1位となる11・10をマーク、全体でも首位に立った。跳馬では着地が少し乱れたがうまくまとめた。最終種目の鉄棒では手放し技のトカチェフからその後の車輪でもひざを曲げずに、技をつないで種目トップの11・70をマークし、2位以下を突き放した。

 もともと跳馬とあん馬が苦手だが、あん馬は旋回だけ続けて練習すると、体力がついてきて技ができるようになった。跳馬も練習を繰り返し、次第に得意種目となり、全種目で得点できるオールラウンダーとなった。

 全体的に満足はしたものの、多くの種目で着地にふらつきがあり、減点されてしまった。九州大会へ向け、着地の安定性とともに技全体のレベルアップも目指す。「けがなく、全種目で失敗なくやりきるのが一番。優勝を狙う」と九州での活躍を誓った。
(屋嘉部長将)