【那覇】那覇市は13日、2023年度なはねこサポーター登録証交付式を同庁舎で開いた。同サポーターの登録は初。47人のサポーターのうち、参加者約30人に知念覚市長が登録証を手渡した。市長は「ネコは飼い主にとって愛くるしく、癒やしを与えてくれるかけがえのないパートナーである一方、多頭飼育崩壊などの社会問題にもつながる。サーポーターの方々と本当の意味でネコと共生できる社会をつくっていきたい」と激励した。
市は3月に「那覇市 人と猫との共生に関するガイドライン(通称・なはねこガイドライン)」を制定した。同ガイドラインに基づき「人と猫が共に幸せに暮らす地域社会」の実現に向けて、なはねこサポーター制度を始動させた。
サポーターは「地域に生息する野良猫を今以上に増やさず人と共生すること」を目的に、野良猫への餌やりや排せつ物の清掃、避妊去勢手術(TNR)の手配などを実施する。市では年間約300匹のTNRを実施しているが、本年度は約800匹まで増やすことを想定している。
大久保謙三さん(70)は、公園に捨てられていたネコを保護したことをきっかけに、サポーターに登録した。「居場所がなく食べ物に困るようなネコが増えないように、できることをしていきたい」と話した。
(藤村謙吾)