「県民を守るのに反対するのか」陸自ミサイル・兵たん部隊配備への反対請願を不採択 嘉手納町議会


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嘉手納町議会などが入る町役場庁舎

 【嘉手納】嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は19日の6月定例会で、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊配備と、沖縄市の陸上自衛隊沖縄訓練場への兵たん部隊配置に反対する意見書提出を求める請願を反対多数(賛成2、反対13)で不採択とした。

 請願は第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団と同原告団議員団会議、同原告団嘉手納支部の3者の連名によるもの。同訴訟の原告団として請願書を出すのは初だった。嘉手納基地周辺5市町村の議会に対して、自衛隊基地機能強化を止めることなどを求めて請願書を提出している。議決が出たのは5議会の中で初となった。

 町議会総務財政常任委員会の金城利幸委員長は委員長報告で「各委員の意見としては『なぜ県民を守ろうとしているのに反対するのか』『嘉手納基地があるので攻撃されてしまう。守る意味でも配備は必要』などがあった」と説明した。

 3者連名による請願は既に北谷町議会、読谷村議会、うるま市議会に提出されており、9月には沖縄市議会に提出される予定。
 (石井恵理菜)