【中部】小学4年と82歳が初挑戦―。うるま市のうるま市民芸術劇場で8~11日に行われた、琉球民謡協会主催の第41回民謡コンクールに、大会最年少の宜寿次采南さん(9)=うるま市=と、大会最年長の平良洋子さん(82)=沖縄市=が出場した。2人とも緊張した面持ちながらも「三線は楽しい」「島唄に感謝」と笑顔を見せた。
宜寿次さんは、姉の采久さんの影響で5歳から習い始めた。気に入っているのは「てぃんさぐの花」だ。「メロディーが好き」とはにかむ。今回のコンクールでは見事新人賞を受賞した。「緊張したけどうれしい。三線は楽しい。今度は優秀賞を目指したい」と意気込む。
平良さんは80歳で健康のために習い始めた。オルガンなどの経験はあったが、手の動きと歌が異なる歌三線の奏法が「頭をフル回転しないとできない。難しい」と振り返った。
でも「三線を始めて人生が変わった」と笑顔を見せる。「新しい曲を習うたびにわくわくする。歌の背景を知ることも楽しい。島唄に感謝です」と目を輝かせた。コンクールでは力を出し切れず、不合格となったが「来年も挑戦しようかな」と前を向いた。
民謡教室で2人に三線を教える民謡歌手の仲宗根創さんは「2人とも音楽を楽しんでいる」と話した。
(田吹遥子)