六回まで無失点も七回に痛恨被弾 西武の平良、力投実らず3敗目 セルスタ那覇の声援後押し、11奪三振


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地元での公式戦となる日ハム戦に先発し、力投する西武の平良海馬=27日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 プロ野球の西武―日本ハム戦が27日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた。先発登板した西武の平良海馬(八重山商工高出)は、7回を投げ被安打5、11奪三振、2失点と力投をを見せたが、1点リードされてマウンドを降りた。西武は1―2で敗れ、負け投手(3敗目)となった。試合は平良とWBC日本代表にも選出された伊藤大海との投手戦となり、平良は六回まで相手打線を無失点に抑えた。しかし、チームが先制した後の七回、本塁打リーグトップの万波中正に逆転の2点本塁打を浴びた。

 六回まで1安打に抑え、10奪三振と好投していた西武の先発・平良海馬(八重山商工出)。だが七回、無死一塁の場面で日本ハムの万波に初球のスライダーを左翼席に運ばれ、逆転を許してしまった。さらに2安打され、この回でマウンドを降りた。試合後、「今季で一番良い状態だった。あの本塁打以外は良かった」と残念がった。

 一回、日本ハム先頭の石井にいきなり三塁打されたが、続く打者を遊直、三振二つで危機を脱した。以降、「鳴り物の音が聞こえないくらいだった」というスタンドの声援に後押しされ、150キロ台の直球とスライダーやフォークといった変化球を織り交ぜて六回まで抑え切った。

 日本ハムの先発・伊藤の好投もあって投手戦となったが、西武は六回、3番・外崎の中前適時打で先制。きょうの出来からは勝利をぐっと引き寄せたかにも思えたが、その直後に逆転本塁打を許してしまった。

 昨年は同じ球場でソフトバンクと対戦し九回に抑えで登板した。制球の乱れから5点を失いリードを守れなかった。きょうの試合に期するものがあったか問われ、「負ける運命なのかな」と冗談を交えながら苦笑いを浮かべた。
 (安里周悟)