やんばる3村での猫の保護・捕獲、5年で1692匹 うち1481匹は返還・譲渡 沖縄県まとめ


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 沖縄県の多良間一弘環境部長は29日、本島北部のやんばる地域で、県と国頭、大宜味、東の3村が捕獲・保護した猫の数は、2018年度から22年度までの5年間で合計1692匹だったと公表した。そのうち飼い主に返還されたり、譲渡されたりしたのは1481匹だった。県のノネコ等対策事業や保護条例に基づく3村の取り組みをまとめた。同日の県議会一般質問で比嘉瑞己氏(共産)の質問に答えた。

 県は、やんばるの生態系保全や公衆衛生の維持向上、猫の安全確保などを目的に、環境省や3村と共同でやんばるの屋外猫をゼロにする行動計画の策定を進めている。県と3村で募集した県民からの意見(パブリックコメント)を現在とりまとめており、県の回答を8月下旬から9月頃に公表する予定。

 多良間部長は計画について「猫の殺処分が目的ではない。捕穫後は地元住民以外にも情報発信や協力を求め、譲渡に積極的に取り組む」と述べた。

(慶田城七瀬)