石垣人工ビーチ付近のPAC3、展開を延長へ 現在地にとどまる可能性 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
慰霊の日に、上空に向けて構えるPAC3の発射機=6月23日、石垣市南ぬ浜町

 北朝鮮の「衛星」発射に備え、防衛省・自衛隊が石垣市南ぬ浜町の人工ビーチ付近の緑地帯に展開している地対空誘導弾パトリオット(PAC3)について、自衛隊と市は10日までとしていた展開期間を延長する方向で最終調整に入った。複数の関係者によると、現在の場所にとどまることを視野に協議を進めている。

 人工ビーチは11日から一般開放されることから、同日以降のPAC3の展開について自衛隊と市は調整を続けていた。

 当初は同じ南ぬ浜町の旅客船ターミナル近くの新港地区に展開したが、港湾労働者から不安の声が上がった。クルーズ船寄港を理由に自衛隊は6月18日、下船客の目に付きにくい人工ビーチ付近の緑地帯へ移動させた。

 市が公表しているクルーズ船の入港計画表によると、7月も週2回ほどの頻度で寄港が予定されている。市はこれまでクルーズ船寄港時にPAC3が目立つと観光イメージを害すると懸念を示してきた。
 (明真南斗、照屋大哲)