ギター全国一に那覇の半澤さん(小4) 対照的な2曲しなやかに表現 ジュニア・ギター・コンクール


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ジュニア・ギター・コンクールで1位に輝いた半澤ハナさんと、父親でクラシックギタリストのノエル・ビリングスリーさん=4日、那覇市首里赤田町

 6月に東京都内で開催された第45回ジュニア・ギター・コンクール(日本ジュニア・ギター教育協会主催)の小学校中学年の部で、那覇市の半澤ハナさん(9)=城南小4年=が第1位に選ばれた。父でクラシックギタリストのノエル・ビリングスリーさん(43)と練習を重ね、2021年の同コンクール小学校低学年の部に次いで2度目の全国一に輝いた。ハナさんは「達成感があった。次も出場したい」と喜びを語った。

 今回演奏した曲は、バッハの「BWV999」とスペインの作曲家サンスの「カナリオス」。暗い曲調と明るい曲調の対照的な2曲をしなやかに表現した。21年は新型コロナウイルスの影響で動画による審査だったが今回はホールでの演奏も緊張せずに力を発揮した。3歳からギターを始めたハナさん。現在も週5日のレッスンを欠かさない一方、ゲームや料理、食べることも大好きだ。「激しくかっこいい曲もギターで弾けるようになりたい」と話した。

 ノエルさんは「クラシックギターは欧米ではピアノに次いで人気の楽器の習い事。日本でも広く普及につなげたい」と話す。小学1~5年生を対象に、定員10人のグループレッスンを那覇市首里のアルテ赤田ホールで計画している。日程は調整中。レッスンは計10回で、弦などの消耗品代1000円のみで受講でき、最終日は参加者全員でコンサートを予定している。

 問い合わせはノエルさん080(6495)2432。

(座波幸代)