中高生で「屋良物語」 初代知事描く創作劇、来月上演へ


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「屋良朝苗物語」を上演する関係者。(右から)仲村守和氏、大城貞俊氏、山内徳信氏、平田大一氏、大城盛雄氏

 米統治下初の公選主席で、復帰後最初の知事を務めた屋良朝苗氏(1902~97年)の生涯を描く創作劇「屋良朝苗物語-一条の光を求めて」が出身地の読谷村で12月20日に上演される。出演するのは中高生で、昼夜2回公演を無料で開催する。チケット予約は今月24日から受け付ける。

 屋良氏をたたえる事業を展開する顕彰事業推進期成会(会長・山内徳信元参院議員)の主催で、読谷村が共催。演劇は山内氏や仲村守和元県教育長ら地元読谷の関係者が数年前から構想し、今回が初演となる。
 脚本は作家の大城貞俊さん、演出は中高生による現代版組踊「肝高の阿麻和利」で知られる平田大一さんが手掛ける。地元中高生らが稽古を続けており、屋良知事役は女子生徒の予定。平田さんは「生きざまを知るにつれ、母性的な優しさで政治を進めていたことを感じる」と狙いを話す。
 大城さんは「貧しい中でも希望を捨てず向学心に燃え、常に弱い者の味方だった。いまの子どもたちにも大きなインパクトを与えると思う」と話している。
 村文化センター鳳ホールで午後1時半と6時半の開演。予約は24日午前10時から。問い合わせは期成会事務所(電話)098(958)3551。