國吉和夫さん追悼写真展「沖縄民謡の世界展」 沖縄市のおんがく村 31日まで 入場無料


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 【沖縄】沖縄市音楽資料館おんがく村で「國吉和夫が撮った沖縄民謡の世界展」が3日から開催されている。31日まで。

 琉球新報の報道カメラマンだった國吉さんは沖縄の民謡界の歌手や関係者も撮り続け、フォトジャーナリストとして活躍中の今年2月に77歳で他界した。

 その功績を振り返る追悼企画。民謡界の重鎮だった普久原朝喜夫妻や嘉手刈林昌、登川誠仁、知名定繁、大城美佐子、普久原恒勇さんらの舞台や楽屋などでの素顔をカラーやモノクロで活写、約60人の歌手と関係者を含む200点余を展示している。

國吉和夫さんの追悼写真展=3日、沖縄市音楽資料館おんがく村

 プロならではの物語性が込められた作品で、島唄解説人、小浜司さんの「島唄を歩く」「新島唄を歩く」(琉球新報社刊)では写真担当者として渾身(こんしん)のアングルで迫っている。

 往時の歌手をしのぶ写真展にもなっている。企画スタッフの砂川由美子さんは「歌手との信頼関係がなければ撮れない仕事。貴重な写真を提供してくださり、感謝している」と参観を呼びかけた。開館時間は正午から午後6時。30日は休館。無料。問い合わせはおんがく村、電話098(923)3224。
 (岸本健通信員)