「好きだと思ったことやって」プロ生活、海外リーグ挑戦を語る バスケ元日本代表の石崎さん 糸満・喜屋武小でオンライン講話


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石崎巧さんの講話をオンラインで聞く喜屋武小学校の6年生児童=7月20日、糸満市の同小学校

 【糸満】沖縄県糸満市立喜屋武小学校で7月20日、バスケットボールの元日本代表で、琉球ゴールデンキングスでもプレーした石崎巧氏のオンライン講話が行われた。FIBAバスケットボールワールドカップ2023開催地支援協議会が主催した。全学年の児童が参加した。ワールドカップを通じ、沖縄の子どもたちが大きな夢を抱くきっかけづくりを目的にしたプログラムの一環。

 福井県出身の石崎氏は、2009~11年、14年に日本代表でプレーし、キャプテンを務めた。13年から14年に、日本人初のドイツトップリーグ選手として活躍し、17年からは琉球ゴールデンキングスに所属。4度の地区優勝に貢献し、21年シーズン終了後引退した。

 石崎氏は「自分よりうまい人がたくさんいて、負けて悔しい思いをした。この悔しい思いを『どうしたら勝てるか』という考えに変換し、常に考えながら練習をしていた」と、現役時代を振り返った。

 「日本で一番の選手になりたかった。超えたいと思う人たちと同じ環境で同じ練習をしていては、勝てないと感じた」と海外のリーグに挑戦したきっかけを語った。

 ドイツのプロ選手は「好きなバスケのことを思い詰め過ぎて心を疲れさせないようにしていた」とし、オフを楽しむ同僚の姿に刺激を受けた経験を語った。いろいろなスポーツを掛け持ちしていた自身の幼少時に触れ、「自分が興味を持ち、好きだと思ったことをいろいろやってほしい」と講話を締めくくった。

 6年生の仲西志織さん(11)が「毎日やっていたことは何か」と質問すると「自らに何が必要か考えていた。考えた結果、行動することを毎日してほしい」とアドバイスをした。

 栄盛れいさん(11)は「自分の思うようにできないことがあっても、石崎さんのように諦めず、努力する力を身に付けて頑張りたい」と話した。

(藤村謙吾)