FIBAバスケットボールワールドカップ2023は25日の開幕まで、残り1週間に迫った。琉球新報は開催を前に、元琉球ゴールデンキングスの金城茂之さん、具志川商業高教諭で実業団でも活躍した西田陽子さん、タレントの長嶺花菜さん、お笑い芸人の榎森耕助さんの4人を招き、座談会を開催した。選手の視点やバスケ好きを公言する芸能人の立場から、世界のトップ選手が集まる大会の注目点や、地域振興に向けた期待などを熱く語り合ってもらった。
(バスケW杯取材班=池田哲平、梅田正覚、古川峻)
―注目選手を教えてほしい。
榎森さん 富永啓生選手。今までの選手と比べて、スリーポイントの精度もレンジも、この若さで違う次元にいるなと思う。いいシューターメンタリティーを持っている感じがする。やんちゃな選手を見ることが好きなので、わくわくする。
長嶺さん NBAとユーロリーグは全然違うので、見た方がいいと勧められた。ヨーロッパのバスケットは美しいという話を聞くので、それを見てみたい。注目選手で一番名前が挙げられるのがルカ・ドンチッチ選手。名前も覚えやすい。
西田さん Wユウキ(富樫勇樹、河村勇輝)に注目している。富樫選手が元々好きだったが、河村選手も出てきて、どっちか選べない。個性がどっちもあると思うが、富樫選手の安定、勝負強さに期待する。今回キャプテンでもあるので、同じガードとしても、頑張ってほしい。
金城さん オーストラリア代表で島根で活躍したニック・ケイ選手に注目する。(Bリーグで)外国人がニック・ケイ選手だけだった時のプレーがすごかった。パティ・ミルズ選手もワールドカップでは点をとる。けがをして出られるか分からないがジョー・イングルス選手も。めちゃくちゃ遅いが、フェイントがうますぎて、ひっかかる。(キングスに所属していた)石崎巧みたいな感じの選手だ。
―日本代表が勝ち抜くには。
西田さん 外のシュートは日本の生命線だ。それは女子も男子も一緒。女子は東京五輪で銀メダルを取ることができた。それを男子がどれだけできるか。同じような戦いで世界を驚かせることができれば、大事な初戦のドイツ戦にも勝てるんじゃないか。最初の入りが良く、外のシュートが入ればいい。
榎本さん 日本代表が「ここまず勝ちに行くぞ!」とドイツに照準を合わせていることが(世間に)十分に伝わっていない。ドイツ戦がどれだけ大事で、勝ったらどれだけ俺たちが楽しい気持ちになるかということをメディアに出る機会に話したい。
-W杯が沖縄で開催される意義や今後の沖縄のバスケに与える影響は。
金城さん 1978年の「辺土名旋風」から始まってコザ中の全国優勝(80年)もあり、僕がいた北中城高校も全国2位(94年)になった。琉球ゴールデンキングスが創設され、沖縄アリーナもできた。思いがつむがれていき、世界のバスケを呼び込むまでになった。自称「バスケ王国・沖縄」が本当に実現した。
長嶺さん キングスが優勝した年にW杯が行われるということは、特別なものがある。キングスのホームコートでもある沖縄アリーナがW杯仕様になる。いつもと違う演出や装飾、エンターテインメントが見られる。W杯級のスポーツの祭典が沖縄で開催されることで、すごく自信につながると思う。
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