ウマチー綱曳、児童ら心一つ 与那原、小学校区で分かれ、熱戦繰り広げる


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力いっぱい綱を引き合う町民たち=11日、与那原町中島区中央通り

 【与那原】大綱曳まつりを間近に控えた与那原町大綱曳実行委員会(國仲健次委員長)は、11日、恒例のウマチー綱曳を沖縄県与那原町中島区中央通りで開いた。大勢の親子連れで盛り上がった。新たに整備された親川広場に西(イリ)綱・与那原小学校と東(アガリ)綱・東小学校児童に分かれて集まった。町税務課長の新垣政孝さんが司会役となって実施要項を説明した。

 ボラや鉦鼓(しょうこ)を鳴らして気勢を上げた後、与那原小代表がイリ、東小代表がアガリを代表して「頑張るぞ」と声を張り上げた。準備が整ったところで目の前のニシ綱、アガリ綱をそれぞれ持ち上げて出発。約200メートルも離れた会場の中島区中央通りへと向かった。

 ピンクと緑の旗頭を掲げ、照屋勉町長、城間秀盛副町長、垣花英正教育長、國仲大綱曳実行委員長がそろって参加。垣花教育長、國仲委員長が「ご苦労さま」とあいさつした後、ドラ、太鼓、鉦(がね)が鳴り響きウマチー綱の引き合いが始まった。

 双方とも必死になって譲らなかったが、アガリがついに1勝を制した。イリも負けてはならないと力を合わせて引き合い勝利を手にした。

 これまで以上の町民の参加で盛り上がり、照屋町長も「大綱曳まつり本番が今から楽しみです」と喜びに浸っていた。

(知花幸栄通信員)